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賞与引当金
No.746

賞与引当金

お名前:クロキジ カテゴリー:法人税 知恵袋 質問日:2011年8月22日
いつもお世話になっております。

賞与引当金の件で質問があります。

当社は3月末決算の法人で、毎月賞与引当金を
積み立てております。

賞与は年2回、毎年7月と12月であり、算定期間は
7月支給分については前年10月~当年3月の6ヶ月、
12月支給分については当年4月~当年9月の6ヶ月と
なっており、3月末の決算で残っている引当金は、
すべて7月支給予定のものであります。

3月末の引当金残が仮に100万円として、実際に支給した
金額が95万円である場合の仕訳はどのようになりますか?
※預り金がないものとして仕訳しております。

(借方)賞与引当金 100万円 (貸方)現金 95万円
                   ××××  5万円

この場合、××××に入る科目は、

①賞与引当金戻入
②賞与引当金繰入(4月分以降、積み立てた分と相殺)

のどちらになりますか?若しくは別の方法がありますか?

また、その他、注意すべき点がありましたら、教えて
ください。

以上、よろしくお願いいたします。



No.1 回答者:小林拓未 税理士 回答日:2011年8月22日
小林税理士事務所 小林拓未と申します。よろしくお願いいたします。
賞与引当金は、あくまで概算ですので、実額との間には差が生じます。
賞与引当金に残額がある場合は、とくに戻し入れをせず、次回以降の繰り入れを減額していくか、あるいは放置するかのどちらかになります。

したがって、仕訳は下記のとおりとなり、
(借方)賞与引当金 95万円 (貸方)現金 95万円
残額の5万円は、翌月以降の繰入額を減額するか、足りない場合に備えてそのまま放置しておくか、のどちらかになります。

会社の規模や方針にもよりますが、通常、賞与引当金は、10万円単位か、100万円単位で、計上することが多いです。これは、あくまで引当金は見積りによる概算であることが理由です。

注) この回答は回答日時現在の各種法令、規則等に従い行われております。その後の法改正等に関するフォローについてはこの回答上では行っておりません。なお、この回答は回答者の経験、知識等に基づき行われておりますが、あくまでサービスの範疇にすぎず、最終的な責任について負うものではない点ご留意ください。

回答者 東京都中央区の小林税理士事務所
この回答は  (役にたった/2件)

No.2 回答者:西山元章 税理士 回答日:2011年8月22日
 クロキジさん 公認会計士・税理士の西山元章と申します。
 よろしくお願いいたします。

 税務上の処理は別として、会計的に考えるのであれば、以下の3通りあります。
 ①そのまま放置
 ②戻入れ処理
 ③繰入れのマイナス処理

 ①は賞与引当金は見積もり計上とはいえ、どこかの時点で実際金額等と調整すべきかと思います。決算で見直すことはもちろんですが、支払い時にも調整した方がよいかと思います。
 したがって、小職は①をお勧めしません。
 差額の処理を②(総額処理)でするか③(純額処理)でするかについては、見積もり差額をどのように処理するかという論点に帰しますが、見積もりにもかかわらず、繰り入れと戻し入れの両建て処理(総額処理)とする殊更の理由もなく、財務諸表の見やすさ等も勘案して、純額処理の③でする方が望ましいかと思います。

注) この回答は回答日時現在の各種法令、規則等に従い行われております。その後の法改正等に関するフォローについてはこの回答上では行っておりません。なお、この回答は回答者の経験、知識等に基づき行われておりますが、あくまでサービスの範疇にすぎず、最終的な責任について負うものではない点ご留意ください。

回答者 大阪府大阪市北区の公認会計士・税理士西山元章事務所
この回答は  (役にたった/5件)



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